微笑みのチカラ |
スーパーで買い物を済ませて通りに出たら、人も警官もさらに増えている。
酒屋のおばちゃんの「向こう側をお通りになるらしいから、通りを渡った方がいいわよ」という言葉が聞こえた。
気が小さそうなおまわりさんをつかまえて尋ねてみると、天皇陛下のお車が駅前を通過されるのだと教えてくれた。
疲れていたしお腹も減ってたいけど、ココは拝顔しない手はない!と決め(←みーはー!)、混み合わなさそうな自宅方向へと向かう。
寒空の中、20分ぐらい待っただろうか。
まず点滅する小パトがゆっくりと現れ、その後さらにスローペースの白バイが2台、次に厳しい顔つきの警護陣の黒塗り、そして両陛下を乗せた車がしずしずとやって来た。もちろん、前方の信号はぜーんぶ青。
その地点で待っていたのは、たまたまカップル1組と私の3人だけ。
まず目に入ったのは、後部右座席でにこやかにされている天皇陛下。
そして左側に座った美智子様が、開けた窓の方に身を乗り出して、我々に向かって穏やかに手を振られた。
その微笑の美しかったこと。。。
私たちだって、とびきりの笑顔を返さずにはいられない。
そうしたことが、人を平穏で幸せな気持ちにさせてくれるのだなあ。
目と目を合わせて笑顔を交し合うことで、こんな優しい気持ちになれるんだなあ。って、両陛下に改めて教えていただいた、短い時間。
奥沢の某宅に行かれた帰り道だったと、別のおまわりさんが教えてくれた。
「コンビニの近所で待っていたほうが、明るいからよくご覧になれますよ」なんて教えてくれるぐらい、おまわりさんもどこかのどかで嬉しそうだった。
国民の象徴で、超VIPの要人で、籠の鳥で。。。でも、たぶんお二人は、言葉では尽くせない何かをもって、国民に安らぎを与えてくれている、そんな稀有な存在なのだなあと、しみじみ感じた夜でした。
本日のオマケ・今朝の目黒川。 水面に反射する朝日と五部咲きの供宴
皇居の中で、彼らもこんな風に桜を楽しまれているかな。だといいな。
川沿い、元カフェのバルコニー独占でお花見に興じる、うらやましいわんこ