秋の青空と、koloni - Stockholm |
くっきりとしたclear skyを見ながら思い出したのが、ストックホルム最後の日の朝。
「そのホテルに泊まってるのなら、すぐ隣にとてもいいエリアがあるから、散歩するといいよ。その一帯は、区画整理をして一般の人たちに貸し出していて、サマーハウスがあってとても気持ちがいいよ」。
教えてくれたのは、いつもイベントでお世話になっている、ストックホルム在住の土井始子さんのご主人、トーマスさん。
≪Koloni Eriksdal≫・・・・ここのことでした。
あとで調べて知ったこと。koloni(コロニ)というのは、市民農園とでもいうのか、アパートやマンションなど庭のない建物に住む人たちに期間を決めて貸し出されている土地のことだそう。貸し出し機関は何と25年なんですって。
キッチン付きの小さなサマーハウスと、思い思いの樹木や作物が育てられている庭。ここで、地元の人々はそれぞれの季節を楽しむのだそう。
美しい花や、果物の木など、緑であふれかえる。
朝だったからか、ほとんど誰と鉢合わせすることもなく、静かで穏やかな時間が流れていた。
野生のウサギが茂みを跳ねているのも見かけた。
極上の散歩道、極上の散歩時間。
実ったリンゴの木があちこちに。
そうだった、私が訪れた9月中旬は、まさに日本の今ごろの気候で。
いつまでも歩き続けていたかった。
街の中にある、そんな素敵な場所でした。