北欧経由 放射能について学ぶ |
気になっていた映画『100000年後の安全』を上映。
高レベルの放射能廃棄物が生物に影響を及ぼさなくなるまでに、10万年という途方もない時間がかかるという事実をタイトルにしたこの作品は、その10万年を見据えてフィンランドに建設中の“最終”処分場「オンカロ」(隠された場所という意味らしい)に初めてカメラを入れたドキュメンタリー映画。
本編にも登場する監督はデンマーク人のマイク・マドセン。美しくもある静かでシンプルな映像が、かえって怖さを募らせる。
現実なのだけど、現実として捉えるべきなのだけど、私にはまるで笑えない悪いギャグのように思えて仕方がなかった。
そして、スウェーデンの原発行政の現状や、この国を通じての今回の福島第一の検証や分析。普段のメディアではなかなか掴みづらい貴重な情報を知ることができる機会でもあり。
大津波は、太平洋全域にどの程度影響を及ぼしたかが見てとれる地図や
原発事故後の東京の放射能量が、スウェーデンと比べてどの程度だったか、など
(東京での測定地が、高さを含めどこだったかは明らかじゃないので、信頼性のほどはわからないけど)
満員の会場は高いテンションが漂っていて、日本が現在置かれている状況に真剣に向き合おうとする人の多さをひしひしと感じた夜だった。
その前に、大使館の近所を散策。
曇り空の下、初めて見たふしぎな花弁(?)のきれいな花
そっと、すくっと、姿勢よく咲いていた。