古いアルバム 小さな想い出 |
同じ幼稚園に通っていたおさむ君とは、いつも一緒で、おさむ君のお母さんとうちの母も仲良しで。
でも、6歳のとき東京に引っ越して、それっきり。想い出は、アルバムの中だけ。
母親同士は、年賀状のやりとりだけは続いていたらしい。
おさむ君のお母さんが、東京の孫を訪ねるのを機に、横浜まで母に会いに来てくれることに。
遠出が久しぶりの母に付き添うことになったので、私もご挨拶だけすることに。
数十年ぶりの再会。
私もついて来ると知らなかったおさむ君のお母さんは、涙ぐみ、私の手をずっと握りしめて喜んでくれて。
キャリーバッグから取り出された、古いアルバム。
わが家のアルバムにも貼られている、いつも一緒の、小さな2人。
わざわざ岡山から持ってきてくださった、その優しい想いに、私も胸がいっぱいになりました。
2人がランチを終えた頃、電話をしてみたら、「本当に楽しかった!」と、うれしそうな母。
活き活きと弾むその声に、ものすごくしあわせな気持ちが私の中にもじんわりと拡がって…
そんな雨の午後でした。
最近は、デジカメで撮って、PCに落として。それだけのことが多くて。
大切な写真は、やはりプリントして、折に触れて眺める・・・
そんな習慣を、もう一度取り戻したくなりました。