さよなら、ありがとう |
がらーんと
からっぽになって
今日、撤収確認に訪れた不動産屋さんから連絡があり、「すごくきれいになってました」と褒められて。
いや、実際はそれほどでもなかったのだけど(笑)、でも、家具や家財いっさいがっさいが撤去されたあと、すべての部屋で、「ありがとう」を心の中で繰り返しながら、黙々と掃除機をかけました。
父の仕事の関係で、3年ごとに引っ越し続きだった生活の末、初めて、ようやく落ち着いて、長年暮らした家。
片づけの最中は、あたふたが勝って、おセンチになってる余裕もなかったけれど。
人生に何度もない、お別れのひとつでした。
保管していたことさえ忘れてた、なつかしいフライヤーやノベルティや
展覧会や映画の半券たち
結局、好きなものって、そんなに変わってなかったりするのね(^^)
よくも悪くも、自分のベースが築かれた、そんな時代の思い出がいっぱい。
ふしぎだったのは、この1日、途中からマスクをなくして、埃まみれで動きまわっていたのに、鼻のムズムズやくしゃみが1度もなかったこと。それに気づいたのは、深夜近く、家を出たあと。
「死んだばあちゃんか親父が、守ってくれてたんじゃない?」という、兄の言葉でした。
というわけで、さよならはおしまい。
また、新しい明日がやって来ます。