2014年 01月 24日
ムーミンのキルト、スウェーデンのウール刺繍 @国際キルトフェスティバル |
昨日から東京ドームで始まった、キルト・フェスティバルへ。
これまで、何度か訪れたことがあるけど、今回のは群を抜く見どころが2つもありました。
最大の目玉とされていたのが、「キルトでつむぐムーミン物語」の展示。トーベヤンソン生誕100数年を記念した企画のひとつかな。キルト作家、斎藤謡子さんとお弟子さんたちによって、ムーミンの絵本で描かれたさまざまなシーンが、キルトという形で再現されました。
膨大なポスターにも使われたリースのような作品。想像していたより小さかった。
つまり、ものすごい緻密さで作られていたのでした。
ひとつひとつの作品の見事さを語るのに、ことばは無用。
全長2メートルはあるような大作も少なくなかったけど、1作1作、細かいディテール部分まで、ため息が出るほどの細やかさと、美しさ。
モノクロの原画も有名なこれ、特に好きだったなあ。
オリジナルを忠実に再現するだけではなく、色使いやアップリケ、そして刺繍の妙によって、2次元の世界にさらなる奥行きが生まれています。
深い森の色彩や、ちょっとおどろおどろしくて謎めいた雰囲気が、見事に表現されていて。
ただ単純にかわいい、愛らしい、というのだけではない、深い魅力。それはたぶん、ムーミンの物語が元来持つ力のひとつでもあることに、改めて気づかせてくれました。
たくさんの力作に見入っていたら、テンションがぐんぐん上がってしまって、、、
キルトという手仕事に、これほど感動したのは初めてでした。
そして、Sweden贔屓の私が気になっていたのが、南の都市、ルンドにあるカルトゥーレン文化史博物館所蔵されているウール刺繍の日本初展示。撮影禁止だったので、HPに掲載されていたこの2点を。
18世紀、19世紀に作られた、丁寧な手仕事による素朴で生き生きとしたモチーフを配した作品たち。展示数は多くなかったけれど、温かみのある存在感でほっこりした気分にさせてくれました。
一般に、フォークアートというものは、純粋な美を追求するファイン・アートと比べると格下に扱われているようだけど、どちらも、フォークアート=民衆の芸術だからこその、力強さと普遍性をひしひしと感じさせてくれるものでした。
技術と表現力に優れ、日常の生活の中にさりげなく寄り添い、そして抱きしめたくなるような愛らしさで、私たちの心をやわらかくしてくれる、そんな魅力を満喫させてもらった午後でした。
これまで、何度か訪れたことがあるけど、今回のは群を抜く見どころが2つもありました。
最大の目玉とされていたのが、「キルトでつむぐムーミン物語」の展示。トーベヤンソン生誕100数年を記念した企画のひとつかな。キルト作家、斎藤謡子さんとお弟子さんたちによって、ムーミンの絵本で描かれたさまざまなシーンが、キルトという形で再現されました。
膨大なポスターにも使われたリースのような作品。想像していたより小さかった。
つまり、ものすごい緻密さで作られていたのでした。
ひとつひとつの作品の見事さを語るのに、ことばは無用。
全長2メートルはあるような大作も少なくなかったけど、1作1作、細かいディテール部分まで、ため息が出るほどの細やかさと、美しさ。
モノクロの原画も有名なこれ、特に好きだったなあ。
オリジナルを忠実に再現するだけではなく、色使いやアップリケ、そして刺繍の妙によって、2次元の世界にさらなる奥行きが生まれています。
深い森の色彩や、ちょっとおどろおどろしくて謎めいた雰囲気が、見事に表現されていて。
ただ単純にかわいい、愛らしい、というのだけではない、深い魅力。それはたぶん、ムーミンの物語が元来持つ力のひとつでもあることに、改めて気づかせてくれました。
たくさんの力作に見入っていたら、テンションがぐんぐん上がってしまって、、、
キルトという手仕事に、これほど感動したのは初めてでした。
そして、Sweden贔屓の私が気になっていたのが、南の都市、ルンドにあるカルトゥーレン文化史博物館所蔵されているウール刺繍の日本初展示。撮影禁止だったので、HPに掲載されていたこの2点を。
18世紀、19世紀に作られた、丁寧な手仕事による素朴で生き生きとしたモチーフを配した作品たち。展示数は多くなかったけれど、温かみのある存在感でほっこりした気分にさせてくれました。
一般に、フォークアートというものは、純粋な美を追求するファイン・アートと比べると格下に扱われているようだけど、どちらも、フォークアート=民衆の芸術だからこその、力強さと普遍性をひしひしと感じさせてくれるものでした。
技術と表現力に優れ、日常の生活の中にさりげなく寄り添い、そして抱きしめたくなるような愛らしさで、私たちの心をやわらかくしてくれる、そんな魅力を満喫させてもらった午後でした。
by n-to-s
| 2014-01-24 23:52
| アート