2014年 06月 06日
[Blue Jasmine]のこと |
ウディ・アレンの新作≪ブルー・ジャスミン≫。
虚栄の世界に心酔してしまう愚かな女性を、もう、何とも容赦なくドライに描くウディ・アレンの力量と、美しいけど救いようのないバカ女を見事に演じきったケイト・ブランシェットに、脱帽でした。
主人公のジャスミンは、いつも憂鬱。その原因を作ってるのはいつも自分自身、なんだけどね(^^;) 観ている方にもちょっぴり憂鬱が伝染しちゃうとこもありましたが、それでもめちゃくちゃ面白かった!
そして、この作品でもうひとつ、すばらしいと思ったのは、登場人物が着用しているコスチュームまで名演技をしていることでした。
主人公のジャスミンは、元・大金持ちのマダムなので、ラグジュアリー・ブランドのすてきなお洋服を着こなします。シロウト目にもすぐわかる、シャネルやミッソーニ、エルメスやヴィトン。でも、一文無しになり、手元に残した数少ないそうした高級服を、着まわさざるを得ない。そんな哀しい現実と同時に、その着回しぶりがすてきで。
そして、育った環境がまったくちがう妹(写真右)と彼女をとりまく人々の服装が、お安くて、ちょっとくたびれていて、インテリアやライフスタイルからも、ジャスミンとの大きな違いが雄弁に表現されていて。
余談になるけど、日本の映画やドラマを観てると、衣装さんやスタイリストさんの「まじめすぎる仕事ぶり」にかえって残念な印象を持つことが少なからず。登場人物が貧乏だったり生活にくたびれてるはずなのに、妙にパリッとアイロンのかかったシャツを着ていたり、大自然と格闘しているはずなのに、どう見てもメーカーから借りてきた新品のウエアぽかったり。
役者さんが全身全力で演じていて、それにふさわしい寄り添い方をしている衣服や生活スタイルは、一流の映像作品の中で、本当に大切な役割を果たしていることを、この映画でも実感できたのでした。
アジサイは、やっぱりブルーがいちばんきれいかな。
前日の雨間の散歩で、こんな黄色の花にも出会いました。
ヤマブキやキンボウケにちょっと似たような、名前を知らない、可愛い花。
とらみのりっぱなお髭を、連想した(笑)
虚栄の世界に心酔してしまう愚かな女性を、もう、何とも容赦なくドライに描くウディ・アレンの力量と、美しいけど救いようのないバカ女を見事に演じきったケイト・ブランシェットに、脱帽でした。
主人公のジャスミンは、いつも憂鬱。その原因を作ってるのはいつも自分自身、なんだけどね(^^;) 観ている方にもちょっぴり憂鬱が伝染しちゃうとこもありましたが、それでもめちゃくちゃ面白かった!
そして、この作品でもうひとつ、すばらしいと思ったのは、登場人物が着用しているコスチュームまで名演技をしていることでした。
主人公のジャスミンは、元・大金持ちのマダムなので、ラグジュアリー・ブランドのすてきなお洋服を着こなします。シロウト目にもすぐわかる、シャネルやミッソーニ、エルメスやヴィトン。でも、一文無しになり、手元に残した数少ないそうした高級服を、着まわさざるを得ない。そんな哀しい現実と同時に、その着回しぶりがすてきで。
そして、育った環境がまったくちがう妹(写真右)と彼女をとりまく人々の服装が、お安くて、ちょっとくたびれていて、インテリアやライフスタイルからも、ジャスミンとの大きな違いが雄弁に表現されていて。
余談になるけど、日本の映画やドラマを観てると、衣装さんやスタイリストさんの「まじめすぎる仕事ぶり」にかえって残念な印象を持つことが少なからず。登場人物が貧乏だったり生活にくたびれてるはずなのに、妙にパリッとアイロンのかかったシャツを着ていたり、大自然と格闘しているはずなのに、どう見てもメーカーから借りてきた新品のウエアぽかったり。
役者さんが全身全力で演じていて、それにふさわしい寄り添い方をしている衣服や生活スタイルは、一流の映像作品の中で、本当に大切な役割を果たしていることを、この映画でも実感できたのでした。
アジサイは、やっぱりブルーがいちばんきれいかな。
前日の雨間の散歩で、こんな黄色の花にも出会いました。
ヤマブキやキンボウケにちょっと似たような、名前を知らない、可愛い花。
とらみのりっぱなお髭を、連想した(笑)
by n-to-s
| 2014-06-06 23:16
| 映画