美しい表紙 |
あまりにも広告収入にも左右されるようになり、つまらないのが増えたなあと感じ始めてから、ずいぶん年月が過ぎたけど、ここに来て、それまで良心と高い質を保って頑張っていた雑誌がバタバタと休刊や廃刊に追い込まれ・・・胸痛む話が少なくないこの頃。
今でも必ず買う雑誌は、2種類。以前と比べたら激減しました。
そのうちの1冊の最新号。先日、書店で表紙を見た瞬間、その美しさに釘づけ。
創刊号からずっと大ファン。パラパラと見ても、じっくり読んでも、本当に濃くて楽しい、そして柔らかな気持ちにさせてくれる、それでいて背筋のすくっと伸びた雑誌、クウネル。バックナンバーも全部大切に取ってあります。
写真がいつも本当に美しいの。
これは、大好きな夏タイミングの2冊。
もう1冊は、イラストレーターの大橋歩さんが作っておられるArne(アルネ)。
広告なし、昔のミニコミをうんとハイグレードにした感じの、個人誌の延長線上にあるような風合いがいいなあ。 表紙はじめ写真やレイアウトが秀逸で、そして内容もタイムレスな題材ばかりなので、こちらもすべて永久保存。
でも、今年いっぱいで終わりにするそうです。やりたいことをやり尽くしたのだそう。そう言えることもいさぎよくてカッコいいけど、でも、名残惜しい。
いちばん左の号の表紙は、3年前に亡くなった素敵な靴デザイナー、高田喜佐さんの葉山のお家の玄関。今見ると、ちょっとしんみりしてしまう。
オマケは、昨日のディズニーつながり、メアリー・ブレアが描いた愛らしいキリン。
彼女の展覧会に行った友人が、お土産にくれたポストカードです。マイ・キリン・コレクション4号に。展覧会、私も近々行かなくちゃ!
絵にしても写真にしても。
美しいものたちは、時間をひょいと越えて、いつも幸せな気持ちをくれますね。
作り手の愛・情熱・心意気そしてやっぱり経験と技術。それらを理解し応援する周辺関係者。
今やそのすべてが揃うのは、相当大変なことかも知れないけれど。