愛おしい キツネたち |
私たち日本人に共通するふるさとというものがあるとすれば、こうあってほしいと願いたくなる、さり気なくなつかしい風景の数々。一見、ふんわりとメルヘン的なタッチだけれど、その技術の高さ確かさと、ある種とても高潔な美しさは、素人目にも、静かに訴えかける力が漲っていて、期せずして心が震えました。
いちばん惹かれたのが、『ごんぎつね』の挿絵。
この、ちょっとくすんだ雰囲気が、かつての日本かも知れないなあと、しみじみ思いました。
その少しあと、ウチにやってきたのが、、、、
スウェーデンから里帰りした友人が連れ帰ってくれた、リサ・ラーソンのヴィンテージ。
リサさんがグスタフスベリに在籍した初期の、[Lilla Zoo]という動物シリーズのひとつ。
華やぎはないけれど、余計なものをそぎ落としたシンプルさは、動物が持つ美しいフォルムを、リサさんならではの個性で見事に表現していると思います。
かわいいキツネとの出逢いに恵まれた春、でした。(^_^)